私たちはボルネオの生物多様性保全や自然環境保護という課題を解決するために、ボルネオでの国際協力や日本での環境教育・啓発活動を続けています。
緑の回廊プロジェクト
アブラヤシプランテーションの開発が進み、途方もない広さの熱帯雨林が姿を消してしまったボルネオ島、キナバタンガン川の流域。野生動物保護区は分断され、動物たちの生息地は瞬く間に失われていきました。
緑の回廊プロジェクトは動物たちの生息地を守るため、川沿いに残された私有地の森を買い取って熱帯雨林をつないでいくためのプロジェクトです。
恩返しプロジェクト
私たちの生活を日常的、経済的に支えるパーム油や木材。人間が恵みを受けるいっぽうで、動物たちはすみかの熱帯雨林を追いやられています。なかでもボルネオゾウは人間の生活圏に姿を現し、迫害を受けています。
ボルネオの野生動物を追い詰めているのは私たち。少しでも恩返しができればと始まったのが「恩返し」と名付けられたプロジェクトです。
吊り橋プロジェクト
水を怖がり川を渡らないオランウータン。でもプランテーションに囲まれた森から向こう岸の大きな森に移って、もっと良い生活環境で暮らしてほしい。そんなときはどうすれば良いでしょうか。
わたしたちの答えは「吊り橋をかけること」でした。これは自由に川を渡れるように中古の消防ホースで吊り橋をつくり、オランウータンの生息域を広げるためのプロジェクトです。
サイチョウ保全プロジェクト
*本プロジェクトは公益信託サントリー世界愛鳥基金の助成により実施されています。
このプロジェクトではキナバタンガン川でサイチョウの保全・研究を続ける現地の研究者に協力し、繁殖用の人口巣の制作と取り付けを行います。巣の中の温度と湿度を記録し、より自然の巣に近づけるためのデータ分析もあわせて行います。
サイチョウの生態を研究し、生態に合わせた繁殖環境をつくるプロジェクトです。
井戸掘りプロジェクト
高温多湿でスコールが毎日のように降るイメージのある熱帯地方。保護施設を建設した当時は「水が不足する」ことなんてあるはずがないと思っていました。ところが施設まで引いた水道は頻繁に止まり、水を送るためのポンプは故障し、乾季に2週間ほど雨が降らないだけで貯水タンクの水は底をつきます。これではゾウも人も困ります。
施設には電気もなく大型車両も入れないため、大規模な工事は不可能。そこで千葉県に古くかた伝わる伝統技法「上総掘り」を活用して、手作業で井戸を掘ることにしました。
環境教育プロジェクト
ボルネオってどこ?パーム油ってなに?…日本ではまだまだボルネオの「いま」が知られていません。
どんな社会課題も解決の糸口は知ることから。問題を知ればその深刻さが理解でき、解決すべき課題も見えてきます。環境教育プロジェクトでは、ボルネオの環境問題や生物多様性を守ることの大切さを講演会やセミナー、ワークショップで伝えます。
エコツアー
ボルネオの美しい自然や環境問題を知りたいのであれば、現地へ出かけるのが一番です。どんなにたくさんの本や素晴らしい写真も、たった1回の訪問にかないません。
生物多様性にあふれる熱帯雨林、広大なアブラヤシプランテーション、野生動物保護活動の最前線、たくましく生きる動物や植物たち。ボルネオのすべてを感じられるツアーを行うプロジェクトです。