そこにはいつも新しい発見がある。

生態調査プロジェクト

*本プロジェクトは三井物産環境基金の助成により実施されています。

生物多様性を守るための活動を行うためには、対象地域の生態調査が欠かせません。どこに、どんな動物が、どれくらい暮らしているのかを知らずに、やみくもにプロジェクトを進めるのは時間とお金の浪費だからです。

私たちが熱帯雨林を獲得するときも、吊り橋をかけるときも、調査情報を元に最適な場所を決め、プロジェクトを進めてきました。

生態調査は多額の費用がかかります。広大な熱帯雨林を調査するには大量の自動撮影カメラや、ドローンが必要です。高温多湿の過酷な環境で長時間使われる自動撮影カメラはよく故障します。

調査対象地域は人里離れた奥地ですから、現地スタッフを雇い、車やボートをレンタルします。そういった環境でできるだけ長期間の調査を行うことで、より多くの情報を得ることができるのです。

時には川の中でボートを押して進む写真:時には川の中でボートを押して進む

写真:調査は1日では終わりません。森の中でキャンプ

2017年度、私たちは三井物産環境基金を獲得し2年間の調査が決定しました。調査対象地は希少な動物の目撃談を伝え聞く、ボルネオ最大の保護区『タビン野生生物保護区』の一角です。

プロジェクト全体の統括を坪内特別顧問が指揮し、調査地にほど近いダガット村に暮らす石上淳一氏を調査チームのリーダーとして村人でチームを作り、2017年9月から調査が開始されました。

熱帯雨林の中に自動撮影カメラを仕掛ける写真:熱帯雨林の中に自動撮影カメラを仕掛ける

ボルネオゾウの足跡写真:ボルネオゾウの足跡。動物が通る道を狙って自動撮影カメラを仕掛ける

2017年の9月から始まった調査の結果はサバ州野生生物局に報告するほか、日本でも機会を儲け、みなさまにお伝えします。ご期待下さい。