2021年8月14日、一般社団法人Think the Earthと一般社団法人日本サステナブル・ラベル協会との共催で『第7回中高生対象ボルネオ島スタディツアー &第8回サステナブル・ラベルスクール(RSPO勉強会)@オンライン』を開催しました。
毎年のようにキナバタンガン川を訪れてリアルなボルネオの自然に触れ、感じ、現地学生との交流も重ねてきたボルネオ島スタディツアー。昨年は新型コロナウイルスの流行で渡航ができなかったためオンラインでの開催になりました。2年目の今回もやはりコロナは収まることなく、オンライン開催に。
昨年のオンラインツアーではコタキナバル郊外のロカウィ・ワイルドライフパークと日本をZoomでつないだりといった企画も行いましたが、日本もサバ州も社会状況の好転が見込めず今年は中止に。そこで過去に参加した生徒も企画に参加し、さまざまなアイディアを出しあって「参加者にいかに現地を感じてもらえるか」を考えてきました。
先生と生徒が一緒になって何度もミーティングを重ね、「知る」「学ぶ」「つながる」という3つをキーワードにボルネオを知り、RSPOを学び、参加者との交流の機会を持つオンラインツアーができました。
イベントは3部構成になっていて、第1部の「ボルネオオンラインスクール」では過去のツアー参加者やBCTJ関係者がボルネオについて話します。現地スタッフの岸優子さん、荒川理事と青木理事がプログラムの第1部「ボルネオオンラインスクール」に参加し、現地の状況やボルネオの環境問題と日本人とのつながりについて、参加者の皆さんにお話ししました。
第2部の「ボルネオオンラインRSPO勉強会」ではサラヤ株式会社の代島裕世氏やサステナブル・ラベル協会の山口真奈美氏が、パーム油の認証制度であるRSPO(責任ある持続可能なパーム油のための円卓会議)について解説。持続可能なパーム油についての学びを深めました。
第3部は交流会です。企画者、参加者の垣根を取り払って思い思いに今日のイベントで学んだこと、ボルネオへの想い、今後のアクションについての紹介や相談などが自由な雰囲気で行われました。
終了後に参加者かたいただいたアンケートからは「パーム油をこんなに使っていたなんて知らなかった。同じ世代の人ももっと知るべき」「食品を買うときは裏側もきちんと見て、認証ラベルのあるものを買いたい」「現地を自分の目で見たいし、現地ならではの体験をしたい」といった嬉しい声が聞かれました。
環境問題のスタートは何よりもまず知ることから。より良い未来をつくるために活動を初める若い世代がいることは本当に嬉しく、頼もしいことです。