生物多様性保全活動に積極的に取り組む神戸どうぶつ王国で2022年12月4日(日)に、SDGs啓発イベント「~ボルネオ島って知っている?~」をBCTJと共催で行いました。パネル展示やカンバッジワークショップといったいつもの光景が見られた他、今回新たに登場したのがアブラヤシと野生動物の現状が実感できるボードゲームを使ったワ―クショップです。
ボードゲームは奈良県立国際高校の生徒が「妹や弟にボルネオの現状を伝えたい」という思いで考案・制作し、何度もトライアルを重ねて完成させたもので、今回がイベントでのデビューでした。ボードゲームはSOMPO環境財団の助成により作成されました。
「森のボードゲームで体験しよう!南の島で起こっていること ボルネオゾウの救出作戦ゲーム」と銘打ったワークショップに、午前・午後の2回それぞれ5組のご家族が参加ししてくださいました。
テーブルの上には熱帯雨林に見立てたボードが置かれ、参加者の手元にはカップ麺やシャンプーなどパーム油を使用した商品が描かれた配られます。子どもたちはカードを見ながら、何が起こるのかとワクワクした様子。司会の高校生がパネルを示しながら「ここにある食べ物を食べたことがある人は、カードをボードの上に置いてね」と言うと、子どもたちは楽しそうにカードを並べます。
ゲームはカップ麺やスナック菓子、シャンプーなどについて質問が繰り返されながら進んでいきます。大人たちも「こんなに私たち使っているのね」「子どもはリップスティック使わないけど、私たちはねえ」と話が弾んでいる様子。司会の「それではカードをみんなひっくり返して」の声に子どもたちは作業に没頭。熱帯雨林のボードがアブラヤシだらけになると「あれ?」「オー」といった声があがりました。
「こんなにパーム油使っているんだ」といっている小学生。「パーム油のことを初めて知って勉強になった」という若いお父さん。「今度子どもクラブでやってみたいが、ゲーム貸し出してもらえますか?」とスタッフに質問するお母さんもいました。
ワークショップの後は、ボルネオの動物カンバッジを自分で作ったり、ツシマヤマネコやボルネオなどの現状と保全活動を説明するパネル「保全の壁」を読むなどしていました。
カンバッジ募金などでいただいた寄付は44,623円になりました。ボルネオの保全活動に活用させていただきます。
ご参加くださった方々、ご協力いただいたみなさまに深く感謝いたします。