現在発売されているナショナルジオグラフィック2018年12月号でパーム油の特集が組まれています。
特集のタイトルは「パーム油 森との共存を目指して」。BCTJの活動地域であるボルネオ島サバ州を含むマレーシアとインドネシアにおけるアブラヤシプランテーションの開発とそれに伴う自然破壊の現状、またアフリカのガボンでも広がりつつあるプラテーションと、同時に森林保護を見据える新しい取り組みについても照会しています。
普段あまり知る機会のない「パーム油ってどんな植物油なの?何に使っているの?」という質問に答えるわかりやすいイラストも。
パーム油は、いま世界で最も生産量の多い植物油です。熱帯地方でしか育たないという特性から、アブラヤシプランテーションの乱開発は東南アジアの熱帯雨林破壊の主な原因の一つになっており、中南米やアフリカでも少しずつ広がってきています。このまま開発が続いていけば、生命の源である熱帯雨林はますます減少していき、取り返しのつかないことになるでしょう。
一方で、パーム油が最も生産性の高い植物油であることも事実。もし環境に悪いからとパーム油の生産を止め、代わりに生産量第2位の大豆油で植物油の不足分をまかなおうとすると、アブラヤシのプランテーションと比べて8~10倍もの面積が必要になると言われます。世界の人口が増え続けるなか、必要な植物油の需要を満たせるのはパーム油だけかもしれません。
私たちも活動を続けていて、パーム油の知名度が少しずつ上がっていることを感じています。新聞や雑誌で取り上げられることも増えてきました。こうしてメジャーな雑誌が取り上げてくれることでより多くの方がパーム油を知り、環境問題を自分のこととして考えていただければと思います。
ご購入・詳細はナショナルジオグラフィックのウェブサイトから。