*画像と本文は直接関係ありません。
2019年12月19日にコタキナバルで群れからはぐれ一頭でさまよっていた子ゾウが、保護されたというニュースがありました。
この子ゾウはレンジャーによって保護されましたが、保護された場所に駆けつけたサバ野生生物局のアシスタントディレクターのセン・ネイサン博士によると、群れが川を渡り森に入ってしまった後では、群れの追跡は難しいようです。
博士のチームで、この子ゾウをセピロク・オランウータン・リハビリテーションセンターにて保護をすることに決めました。マルと名付けられたこの子ゾウは、元気いっぱいにミルクを飲んでいますが、獣医は注意深く観察を続けています。セン博士は、マルはフレンドリーで愛らしくセンターからのケアを受けることも望めますが、自然に帰ることができるかもしれないといいます。
しかし、保護された子ゾウが自然へ戻るのは容易ではありません。人間に育てられたために、ゾウ社会で学ぶべきことを学べていなかったり、人慣れしてしまい警戒心が薄くなったりするからです。
そのため、子ゾウの野生への復帰のハードルは高く、多くの場合「ずっと飼育し続けなければならない」という状況に直面します。そうなると、食事代などのもろもろの生活費や、成長につれて大きくなる体に合った飼育スペースの確保など、コスト面での負担にも課題があります。
子ゾウの保護という一つの出来事をとっても、そこにいは様々な課題があることを感じたニュースでした。
文責:インターン北村