malaymail (2019.8.28)から密猟者から動物たちを守る取り組みのニュースが入ってきました。
同紙によると、サバ州で横行している野生動物の密猟に対応するため、地元の住民の中から密猟防止部隊として30人が選抜されたとのこと。
サイムダービー財団の支援を受け、選抜された者たちは研修生として熱帯雨林でのサバイバル力や密猟への戦術的な対応力を高めるためのトレーニングが行われたようです。
900人を70人に絞り、そこから選ばれた30人を選抜。選ばれた者達は密猟防止に取り組む契約スタッフとしてサバ州森林局に雇用されます。
サバ州主席森林保全官(Chief Conservator of Forests)のMashor Mohd Jaini氏の「レンジャー達はサバ州の密猟者達の撲滅に向けて、州政府の威厳を後押しするだろう」というコメントからも彼らに対する期待が感じられます。
さらに、活動のパートナーであるDanau Girang Field Centerの局長Goossens氏が「サバ州の若者達にとっても良い雇用の機会だ」と言及しているように、この活動は密猟を減少させるためだけではなく、地元の人たちに新しいチャンスを与えるものだと感じました。
生き物たちの生命を脅かす密猟。これに立ち向かう取り組みが、生物の多様性と豊かな自然を守る未来を作っていくことを予感できた、ニュースでした。
2019.9.13 インターン北村