新年あけましておめでとうございます。
旧年中は格別のご愛顧をたまわり、誠にありがとうございました。
2020年はみなさま同様、BCTJにとってもさまざまな局面で変化を求められる1年となりました。
BCTJ関係者が最後にボルネオを訪れたのは3月中旬。井戸掘りプロジェクトを進めるための滞在でした。コロナウィルス感染拡大の影響により世界のさまざまな地域で飛行制限が出始めた時期で、あと数日スケジュールがずれていれば飛行機が飛ばず、日本に帰って来れなかったかもしれないというギリギリの状況でした。
毎年参加してきた大きな野外イベントはバタバタと中止が決まっていき、また自分たちで講演会やセミナーを主催することもできなくなりました。BCTJもイベントはZoomを活用したオンラインへと移行し、理事会や総会もオンラインで開催したほか、月1回のペースでボルネオカフェZOOmトーク配信を行ってきました。
ボルネオに行けずに困るのは、なんといっても現地の最新情報を直接見て聞いて確認できなくなったこと。もちろん現地にはスタッフもプロジェクトパートナーもいるのでZoom越しに様子を伺うことはできますが、「自分が行くでしか得られない情報」というものがいかに大事であるか、ということを改めて感じました。
サバ州においてもコロナウィルス拡大により人々の生活は大幅に制限され、スタッフも不自由な生活を余儀なくされており、活動も少なからず影響を受けています。事務所のあるコタキナバルから、活動地のキナバタンガン川に移動できない期間もあるなど、なかなか思うような進捗とはなりませんでした。
その後も、時間が解決してくれるんじゃないかというかすかな希望とはうらはらに、年末が近づくにつれ日本もサバ州も感染者数は増加の一途をたどりました。終息の兆候はまったく見えず、ゴールがどこにあるかがわからないまま年を越すことになりました。
2021年は、かつて誰も経験したことのない事態を目の前にして、世界中の多くの国で政治、経済を含めむずかしい舵取りが迫られる1年になることは間違いないでしょう。
このような状況にもかかわらず、2020年もたくさんの方々に温かいご支援をいただきました。本当にありがとうございます!私たちは2021年も変わらず、みなさまとともに力に引き続き全力でボルネオの生物多様性保全・自然環境保護の活動、日本での啓発活動や環境教育に取り組んでまいります。
みなさまにとりましても、2021年が健やかで良い年でありますよう祈念しております。
本年も引き続きご支援・ご協力のほどよろしくお願い申し上げます。