プロジェクト情報

プロジェクトで使用する自動撮影カメラとは?

熱帯雨林内で生態調査を行うためには、赤外線センサーによって目の前を動物が通ったときに自動で静止画や動画を撮影する自動撮影カメラが活躍します。塩場や泥場、獣道など動物がいそうな場所をねらって複数台のカメラを仕掛けておけば、動物の行動に反応してカメラが決定的な瞬間を収めてくれます。

BCTJでも吊り橋プロジェクトや生態調査プロジェクトで自動撮影カメラが活躍しています。英語では camera trapといった呼び名が一般的です。

高温多湿の熱帯雨林に数週間、長ければ数ヶ月単位でカメラをおいておくわけですから、取り付ける場所は方法は慎重に検討します。

カメラは、動く動物たちを確実に捉えることのできる角度になっているか。雨や湿気で精密部品が壊れないように、しっかりと充填材によるシーリングができているか。動物にイタズラされても落ちたりズレたりしないように固定されているか。カメラを仕掛けて1ヶ月後にデータを取りに来たらカメラの角度が真下を向いていたなどといった残念な結果ではそれまでの苦労が水の泡になってしまいます。

生態調査プロジェクトのために購入したカメラはカメラの他に記憶媒体としてSDカードと充電池も一緒に購入します。SDカードと充電池は予備用に2セット必要なので、1つのカメラにつき2枚のSDカードと24本の充電池も合わせて購入します。

画像データの収集とチェックはとても地味で根気のいる仕事です。例えば1ヶ月据え置いたカメラを回収すると、写っている写真は数千枚にもなります。

たくさんの動物が写っていることもあれば、泥場で遊ぶシカの群れが延々を写っていることもあり、どんな種類の動物がどの時間帯に何匹写っているかを確認するためには、その数千枚を全てチェックし、状況を記録していかなければなりません。

カメラを10個仕掛ければ、チェックする画像は数万枚にもなります。でもこの地道な作業の集合体が、重要な調査結果になるのです

現在行われている生態調査プロジェクトでは、熱帯雨林の中で自然に振る舞う動物たちの貴重な姿を確認できます。

コメントを残す

*

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください